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Mk.29 ミサイル発射機()とは、RIM-7 シースパロー / アルバトロス / RIM-162 ESSM専用の箱型8連装ミサイルランチャーである。 == 概要 == 本機は、シースパローIBPDMS(NATOシースパロー・ミサイルシステム、NSSMS)のためのミサイル発射機として開発された。原型となったシースパローBPDMSではMk.25 GMLSが用いられていたが、これはアスロック用8連装ミサイル発射機Mk.112を76mm連装砲のマウントと組み合わせて応急的に開発されたため、性能面で不満があった。特に旋回・俯仰速度が遅く(旋回速度は毎秒30度、俯仰速度は毎秒24度)、自艦に接近してきた対艦ミサイルが終末段階で高G機動を取る中で迎撃することは困難であった。 本機はこれらを改善した新設計機として開発された。外見上の最大の変化がキャニスターの小型化である。これはミサイルの改良に伴うもので、BPDMSで使われていたRIM-7Eではミサイルの動翼(前翼)が固定式であったため、キャニスターの対角線長を約1.1メートル取らざるを得なかったのに対し、IBPDMSではこれを折り畳み式とすることで、キャニスターの対角線長は約0.8メートルまで小型化された。また即応性とミサイル保護を両立するため、キャニスター前方部には合成樹脂製のカバーが取り付けられた。咄嗟会敵時には、ミサイルはこれを突き破って発射される〔。 なおイタリアでは、AIM-7Eをもとに開発したアスピーデの艦対空ミサイル版(アルバトロス)のために、本機とほぼ同等の諸元を備えたミサイル発射機を開発している。これは76mmコンパット砲と共通のマウントを用いている。これは日本で短SAM発射機3型(GMLS-3)としてライセンス生産化され、護衛艦に搭載された〔。 現在新造される水上戦闘艦では、シースパローやESSMをより耐候性や即応性に優れたMk.41 VLSやMk.48 VLSに搭載することが一般的であるが、比較的構造が単純であることから現在でも多くの国で運用されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Mk 29 (ミサイル発射機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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